基本的には、少人数でも良いですよ。それぞれにご事情があるとは思いますし、単純に人数の多寡によってご法事の意義が左右されるわけではありません。しかし、ここからが肝心です。ご法事の意義とは、「故人を偲びつつ、如来様のお心に触れさせて頂く」ことです。つまり、施主様にとって「如来様のお心をどのような形で大切にしたいか」が根本的な要点になります。例えば、「出来るだけ子や孫が参加できる法要にしたい」等です。
まま有ることですが、「遠慮して親戚も、子孫も呼ばなかった」と施主さんが仰ることがあります。もちろん健康状態、ご高齢、国外である等々のご事情がありましょう。お寺の側から強いて「~せよ」とはもうしません。しかし、もし最初から呼ばないという所からご法事を考えられているならば、是非とも今一度ご一考頂きたいのです。
出来るだけ如来様のお心に触れる環境を作って下さることが切なるお寺の願い、仏様の願いです。施主様の「こういう法事をしたい」という意志が、仏様のお心をつなぎます。