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仏事・法事のアドバイス


納骨にはどんな方法がありますか?

一、お墓を建てて納骨する。(墓苑の場所や業者等お墓に関することは、御遠慮なく、どうぞ御相談下さい。)

二、大谷本廟に納骨する

方法A・祖壇納骨をする(全納骨又は分骨)
※注)一度収めたお骨は還ってきません。また、墓碑・法名碑のように故人様のお名前が記される場所はありません。所定の手続き用紙がありますので、大谷本廟に直接行かれる前に当寺にお知らせ下さい。

方法B・当寺所有の納骨壇に分骨する
※注)指定の骨壺に移し換えて下さい。お骨の全てを納骨することは出来ません。後刻、出骨する事ができます。また、納骨壇の過去帳にお名前が残ります。ご相談下さい。

三、神戸別院に納骨する

方法C・個人向けの納骨壇を永代使用契約する。

方法D・合葬壇に納骨する(全骨・分骨)
※注)一度収めたお骨は還ってきません。また、墓碑・法名碑のように故人様のお名前が記される場所はありません。所定の手続き用紙がありますので、行かれる前に当寺にお知らせ下さい。

方法E・当寺所有の納骨壇に分骨する
※注)指定の骨壺に移し換えて下さい。お骨の全てを納骨することは出来ません。後刻、出骨する事ができます。また、納骨壇の過去帳にお名前が残ります。ご相談下さい。

大谷本廟 納骨届
http://otani-hombyo.hongwanji.or.jp/files/noukotsu.pdf

神戸別院納骨届
https://hongwanji-kobe.jp/hyogo/pdf/betsuin03.pdf


目次: 納骨について.

位牌だけを拝んでいいですか?

誤りです。私たちは、ご本尊を敬って手を合わせるのであって、直接的に故人様を崇拝するのではありません。極楽浄土の主である阿弥陀様が、故人と私達をお浄土へとお救い下さることに思いをはせる心持ちで手を合わせるのです。位牌だけの場合、全くこの趣旨を反映していませんので間違いなのです。

もし、お仏壇を継承する人が居ないということで、お仏壇の所有を逡巡している場合は、お寺の過去帳に永代に安置するという方法もあります。ご相談下さい。


目次: 仏事の意義.

永代供養すれば法事やお仏壇を持たなくていいですか?

ご法事はしましょう。お仏壇も求められて下さい。

浄土真宗の門徒(檀家)さんが、【他宗派の考え方】である「永代供養」を混同することが最近、大変目立ちます。【浄土真宗に永代供養はありません。】

浄土真宗の見方から言えば、一般的なお墓や永代墓などの納骨の形態に関係なく、お仏壇を迎えてご法事を継続して勤めていきます。先立った故人様を含め、私たちを極楽浄土へお連れ下さる阿弥陀様のお心を聞く(「聴聞」と言います)のがご法事の意義です。また、この事を日常生活の中で思い手を合わせつつの場所が得る事がお仏壇を迎える意義です。

しかしながら、この阿弥陀様のお心は一朝一夕には受け止めきれないのが人である故に、お仏壇を迎え、法事等のご縁を通して時間をかけて聞き続けていくことが伝統的に推奨されています。この為、納骨をしたから法事をしない、お仏壇を持たないというのは、お墓とお仏壇を混同して、かつ聴聞をしないでもいいということになり、浄土真宗のお仏事の本来の意義を根底から受け入れないという姿勢のように見受けられます。

以上のような訳合いから、お墓の納骨とお仏壇・ご法事のことは分けて考えてください。浄土真宗の本来の仏事をお勤めしていただきたく、ご理解いただければ幸いです。もし、何らかの事情のためにお仏壇、ご法事の縁を持てない場合は、お寺の過去帖に故人様のお名前をご安置し、お寺に御一任下さる方法もあります。ご相談ください。


目次: 仏事の意義.

そもそもお参りってなんでするんでしょうか?

法事、お葬式等々で経が読まれるお参りとは、他のご回答でも解説しているように、阿弥陀様の救いを喜ぶということが最も大切な意義です。このため、読経と法話があるのです。その意義を中心として、亡くなった人を偲びつつ、その故人をお浄土に連れ往かれた阿弥陀様のお救いに思いを馳せる。そして、故人だけではなく、この私も同様に連れ往(ゆ)いて下さることに思いを致す。これがお参りする意義です。お坊さん不在の追悼の集い全般には、この意義が含まれていないのではないでしょうか。


目次: 仏事の意義.

法名(院号)の文字にはどんな意味があるのですか?

法名或いは院号には、阿弥陀如来様の救いに関する文字が用いられています。具体的にはお経等がその出典となっています。例えば、「慈」という文字が含まれていた場合、阿弥陀様のお慈悲を表しています。全ての者を分け隔て無く救う慈悲のお心に包まれる私達(故人を含めて)と言う意味が見て取れます。「浄」という文字の場合は、阿弥陀様のお浄(極楽)を表しており、私達の往かせて頂くところという意味です。このように、阿弥陀様に関する文字を基本に法名がつけられます。

そして、法名は生前に西本願寺で頂くことが出来ます。仏教徒として新たに名前を頂いて自覚的に生きていく、ということが法名の本来の意義だからです。ただ、現時的に法名は亡くなられてから、お葬式の際に「おかみそり」の儀を経て法名を頂かれることが多いです。このため、ご遺族の方にとって故人を偲ぶ意味合いから、便宜的に故人の一字を含める場合があります。

以上のような意味合いから、法名は阿弥陀様のお救いを内容としているため、故人の生前の人柄、事績、趣味等を表すためのお名前ではありません。肝心なのは故人の法名を通して、阿弥陀様のお救いに気がつかせて頂く、ということです。


目次: 葬儀について.

大谷本廟(西本願寺)に分骨しなければいけませんか?

時々ご質問を受けるのですが、結論から言って「しなければいけない」のではなく、あくまで任意です。そもそも親鸞聖人の墓所があるのが京都の大谷本廟ですが、聖人を慕う気持ちから死後はお側に葬って欲しいという心持ちからここに分骨をすることが伝統的に行われてきました。京都に分骨をし、郷里の先祖代々のお墓にも納骨をすると言うことです。

つまり、この伝統に則っての納骨を故人或いはご遺族が望んでいる場合は、分骨をすれば宜しいです。しかし、特に望んでいない場合は、全てのお骨をご自身の所有しておられるお墓に納骨すればよいでしょう。どちらが良い悪いと言うことはありませんので、それぞれのご都合に応じて納骨なさって下さい。尚、大谷本廟に納骨の際は、お寺が発行する当寺所属の方であることを証する書類が必要ですので、ご依頼の上で行って下さい。


目次: 納骨について.

位牌と過去帳の違いは何ですか?

過去帳とは、読んで字の如く「過去の帳(記録)」ということで、お浄土に先だった方々の記録が記されているものです。私達の宗派では標準的に用いられています。一方、位牌とは中国の儒教を起源とするもので、生前の社会的地位や氏名を記して、亡くなった本人の魂がそこに宿っているという見方をします。つまり、故人を儒教の孝(こう)(親孝行の孝)の観点から、位牌そのものを生前の故人に仕えるように尊崇することが第一の目的です。

最初に浄土真宗では、過去帳を用いると書きました。これは、位牌を積極的に用いないということでもあります。先に述べたように、位牌は故人を主役とするものです。しかし、お仏壇での主役はあくまで阿弥陀如来様です。故人はその阿弥陀様のお浄土へ往かれたお方としての位置付けなのです。その意味から、亡くなった方々には少しご遠慮頂いて、位牌ではなく過去帳に記された形となっています。だからこそ、最上段に阿弥陀様、最下段に過去帳をご安置するのです。故人、ご先祖の方々、そして私達が往かせて頂くお浄土の主を最大限の表現でお敬いするという主旨を大切にしたいものです。


目次: 仏事の意義.

お経を一緒に読むのは何故ですか?

特に浄土真宗のご法事では、「お経をご一緒に読みましょう」と僧侶から勧められ、お経本を手に取られる機会があるでしょう。一般には、お経を読む僧侶、静かに聞いている親族というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、僧侶か否かに関わらず仏様のお心が説かれているお経に親しんでいくことは大切なことです。先ずは、お経の本を手に取り、言葉を眺めているだけでもよいのです。耳にしたことのある仏教語や繰り返される言葉などを見れば、少しずつその内容へと興味が湧いてくることもあるでしょう。聞くだけでは聞き流してしまいがちになることも、文字として見るとお経の内容、仏様のお心の一端に触れることが出来ます。


目次: 仏事の意義法事について.

ご法事に来られたお坊さんを何と呼べばよいですか?

僧侶の側から言うのも少々気が引けますが、初めてお仏事をされる方からしばしばお尋ねがあるのでお答え致します。「お寺さん」で良いでしょう。或いは、役職名で住職、副住職でも良いし、「お坊さん」でも構いません。ちなみに、お寺の奥さんのことを「坊守(ぼうもり)」といい、副住職の奥さんのことは「若坊守(わかぼうもり)」と言います。地域によって様々な言い方があり、「御院下(ごいんげ)さん」、「おじゅっさん」等があります。いずれにせよ、「お寺さん」が簡単で良いでしょう。


目次: 法事について.

お仏壇の中にお骨を置いてもいいですか?

故人のお骨に、特別な思いを持たれることはごく自然なことです。「一番目に付く所において偲びたい」、そのような思いでお仏壇の中や前面などに置かれたいのだろうと考えられます。どうしても、という場合には止めることは出来ませんが、その際にもよくよくお考え頂きたいのです。

お仏壇は、一番中央、最上段に在す阿弥陀如来様を中心にして極楽浄土をあらわしている、という場所です。故人を極楽浄土に連れて行った下さったのは、どなたでしょうか。他ならぬ阿弥陀様です。故人はすでに極楽浄土で阿弥陀如来様のおかげで仏に成られたのです。

「極楽浄土の主たるお方にこそ礼を尽くしてくれよ、阿弥陀様にな。私の方ではないよ」と成仏された故人はお思いになられるでしょう。阿弥陀様に、最大限の敬いと感謝を形で表す、これが仏教徒の望ましい姿であると思います。


目次: 納骨について.

報恩寺の特徴

はじめての方でも安心
自由参加型の行事や法話会・勉強会・相談室を積極的に開催し、親しみやすいお寺をめざしています。
年会費は頂いておりません
年会費等の護持会費や定期的な寄付のお願いはしておりません。
お参りのご依頼はお気軽に
お葬式やご法事などのご依頼は随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

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浄土真宗版エンディングノート
「わたしの想い」- 伝えたい、如来さまの願い -

ご法事・お仏壇・仏法を家族や次世代に受け継いで欲しい、そんな想いをもつあなたの為の書き込み式エンディングノートです。自分史、治療方針、葬儀準備など、一般的なエンディングノートの内容を踏襲するとともに、ご法事・お仏壇・仏法の承継という点に重きを置いております。